断捨離と言えば、不要なものが増えてしまった時に整理し部屋や家を綺麗にするために行う掃除の一環という捉えられ方が多いかと思われます。
ですが断捨離は単なる不用品の整理や処分だけにとどまらず、日々のストレス解消にも効果的とされているのをご存じでしたでしょうか？
そこで本記事では、断捨離がストレス解消に効果的とされる理由に関する以下の疑問を解決します。
✅断捨離の心理的効果
✅断捨離とストレス解消との関係
✅効果的な断捨離の方法
これらの点から、不要なものが多く断捨離を検討している方や、ストレス解消ができず困っている方は是非とも本記事を参考にしてみてください。
断捨離でストレス解消につながる理由とは？
本記事を読まれている方の中で、断捨離を実践したことのある方はいらっしゃるでしょうか？
不要な品物を捨てるという行為として認知されている事がほとんどかと思われ、実際行う内容としてはその通りなのですが、実は心理的にもストレス解消をはじめとした効果があることをご存じでしたでしょうか？
まずは、断捨離がなぜストレス解消につながるかを解説します。
そもそも断捨離とは
まずは、そもそも断捨離がどういった概念なのかについて解説していきます。
「断捨離」は、日本の著名な整理収納の専門家である近藤麻理恵氏が提唱したコンセプトで、物を整理し、必要なものだけを残し不要なものを手放すことを指します。
この言葉は、「断つ」「捨てる」「離れる」を組み合わせたもので、物理的なものだけでなく精神的な整理も含まれています。
3つあるプロセスのうち、まず「断」では物事を断つことから始まります。これは、不要な物や関係を断ち切り自分にとって本当に大切なものにフォーカスするという意味です。
次に、物理的な整理として「捨」を行います。こちらは不要なものを捨てることが基本的な内容なのですが、物理的なモノだけでなく思考や感情においても不必要なものを手放すことが求められます。
最後に「離」の段階に入ります。ここでは物理的、精神的なものから離れ、本当に重要なものに焦点を当てることです。
これは、過去の経験や過去の自分とのつながりからも離れ、今を大切にするという考え方です。
断捨離の目的は、物事や物質に囚われずよりシンプルで豊かな生活を追求することであるとしています。
提唱者である近藤麻理恵氏は、物に感謝の気持ちを持ちながら手放すことを重視し、その結果として心地よい環境と心の整理が得られるとしています。
断捨離がストレス解消につながる理由とは
モノに溢れている現代において、断捨離というのはある意味現代人にとって必要な行動の一環と言えるのかもしれません。
そんな断捨離は、単なる不用品の処分によって家や部屋を綺麗に整頓するだけではなく、提唱者の近藤氏が述べているように精神的な部分についても影響を及ぼすとされています。今回挙げているストレス解消につながると言われる理由については、以下の点が考えられます。
- 不用品を思い切って処分出来る
- 整理し物を減らすことで気分がよくなる
- 適度な運動につながる
まずは「不用品を思い切って処分出来る」という理由からになります。
不用品を処分することで、生活空間が整理され、スッキリとした環境が得られます。物理的なスペースを開放することによって部屋や家全体が広く感じられ、過ごしやすくなります。
既に断捨離を少しでも始めている方にとって、処分を使用か迷っている所謂グレーゾーンのものを思い切って処分することは、イライラ解消として非常に効果的とされています。
身の回りにあるモノが多ければ多い分だけ、当然ながら自分の目に入ってくる情報も多くなります。するとその分多くの情報を処理しなければなりませんので、ストレスもたまりやすくなるのです。
また日々生活する中で、モノが多いと「掃除をしなければ」という意識を嫌でもさせられる事になるため、だんだんとストレスが蓄積していきます。
そして、多少なりともイライラした状態の方が断捨離をするのにはもってこいであるとされています。その理由は、良くも悪くも気持ちが片方に振れているので、思い切った行動を取りやすいからです。
先に述べたグレーゾーンでどう扱うか迷っているモノが残っている場合も、その状態であれば思い切って手放すという選択を取りやすくなるでしょう。
2つ目の理由は「整理し物を減らすことで気分がよくなる」です。
1つ目の理由とも被っているところはありますが、とにかく不要と分かっているもの、そして不要なのかまだ使うか迷うようなグレーな物もまとめて手放すことによって、それ以上残していた物に関し悩まなくてよくなるのです。
断捨離における利点としては、不用品の処分を行う事でスッキリした快適な空間を作り上げることができる点にあります。
つまり、一時的なストレス発散だけで終わらず、不用品の処分により頭の中の執着心・依存心も処分できる上に、処分後の快適な空間で生活できるのでスッキリした気分を永続的に続けられるわけです。
過去の出来事や感情が詰まった物品があると、それが引き起こす思い出や感情がストレスの原因になることがあります。断捨離を通じて、過去との縁を切り新しいスタートを切ることにもつながるでしょう。
そしてもう1つが「適度な運動につながる」です。
断捨離をするのは、他ならない自分自身です。要らないものを処分する方法自体も様々ありますが、それらを選択するのもまたその部屋、家の持ち主である自分なのです。
という事は、どんな方法で断捨離をするにしても自分の体を動かさなければなりません。物を動かす行動を繰り返し行うために、自然と自分の体を動かすことになるのです。
健康的な生活をする上でも、適度に体を動かす運動を生活の中に取り入れるべきといった話は誰もが聞いたことがあるかと思われます。
人間というのは不思議なもので、どんなことでも一度始めてしまえばたとえどれほどやる前に気力が無かったとしても、中途半端に終えるのが嫌になって気が済むまで取り組み続けるものです。
また、断捨離自体は家にいる自分が好きなタイミングで好きな分だけやることができます。
他のストレス解消法の場合、外出する必要があったり誰かを誘う場合にはその人のスケジュールや日程に合わせる必要がありますが、断捨離であればいついかなる時であっても自由にできます。
自由度の高いストレス解消法としてこれほど大きなものはないだろう、とも言われるほどです。
断捨離でストレス解消！うつ病にも効果がある？
この様に様々な理由によって断捨離がストレス解消にもつながっていくことがあるわけですが、実はうつ病などの心の病に対しても一定の効果が見込めるとされています。
そもそもうつ病とは、精神や身体にストレスがかかることで、何をしても楽しめなかったり一日中気分が落ち込むといった精神的な症状、不眠、食欲不振が起きるものです。
要らないものを処分するのが主体となってくる断捨離では、それまで自分が執着していたものを手放す事も意味しています。この行為によって、それまで後ろ向きであったうつ病の精神状態をプラス、つまり前向きな状態に変えられる事があるのです。
実際「部屋の中がスッキリした」「不要なものから解放された」といった経験はうつ病の原因であるストレス解消へとつなげる事が可能です。
もちろん、これは全うつ病の人にとって必ず効果のある様な特効薬じみたものではなく、エスカレートすると断捨離依存症というものになってしまう可能性もあります。
断捨離の目的は、不要なものを手放すことによる生活の質の向上なのですが、捨てることそのものに対して快感を覚え必要なものまで捨ててしまう事にもなりかねないのです。
もちろん、適切な方法で実践すれば持ち物を管理するストレスの減少や、過去を振り返って落ち込むことも少なくなりますのでやはり正しい方法で断捨離をする事が大切と言えます。
断捨離はストレス解消に効く！効果的な方法を紹介
断捨離は正しく行う事によって、不要なものを処分して家や部屋をすっきりさせられるという物理的な効果に加えて、精神的なストレスについても減らせるという複合的な効果が見込めるのです。
ここからは、ストレス解消につなげるための効果的な断捨離の方法について解説していきます。
ストレス解消に効く断捨離の方法
具体的なストレス解消につなげられる断捨離の方法としては、以下のものが挙げられます。
- 所有しているものを仕分ける
- 使う可能性があるかを考慮し処分行きかを決める
- 定期的な断捨離を実践する
まず1つ目に「所有しているものを仕分ける」が挙げられます。
部屋の中にある本棚やクローゼットなどから、今現在自分が持っているものを取り出して見える状態にするのです。そしてその中から、本当に必要なものや残したいものがどれかを可視化させていきます。
物を出したら、捨てる前に「必要なもの」「捨てるもの」「保留にしておくもの」といったように仕分けを行います。
大きめな箱を用意しておくとスムーズに進めやすくなりますし、後悔してしまう可能性を考慮して捨てるかどうか迷っているものはいったん保留といった選択肢を用意するとセーフティーとして機能してくれます。
保留にした物に関してもそのままにしておかないで、少し時間を置いてから改めて必要なのかどうかを考え仕分けをしてみましょう。
続いて「使う可能性があるかを考慮し処分行きかを決める」になります。
断捨離で処分するものに関しては、今後使う可能性を考えて処分するか残すのかを決めていくのです。
長い間使用していないものはたとえどこかで使えそうと思っていても、そのどこかや何時かが来なければ結果的に不要なものとなりますので、今後も使わない可能性が高いといえます。
実際に処分する対象は多岐にわたります。例えばクローゼットの中にあるもう着ていない服などをはじめとして、所持品のうち何年も使っていない物、更にはカバンや財布の中身にあるレシートなどといったような身近なものまで対象になります。
そして「定期的な断捨離を実践する」も挙げられます。
定期的に空気の入れ替えや身のまわりをスッキリと整理しておくことで、睡眠の質も向上します。
特にうつ病などの精神的な病又はそれに順ずる精神状態である事が多少なりとも自覚出来ていて憂鬱な気分が晴れない、疲れがとれにくいといった不調を感じたときには定期的な断捨離が推奨されます。
部屋の中のものを見つめながら、心の中も一度整理してみるといいでしょう。
ストレス解消の断捨離はただ捨てるだけじゃない？買取もおすすめ
引用：バイセル
断捨離は、不要なものを単にゴミ扱いで処分するだけが手段ではありません。不要であってもまだ使えそうな状態のものであれば、買取店に出すことができるのです。
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「断捨離はストレス解消になる？効果的な方法を徹底解説」まとめ
✅断捨離は物を処分し精神の安定を図るもの
✅不用品を処分するだけでストレス解消につながる
✅イライラしている時の方が断捨離に向いている
✅うつ病など精神疾患に対しても効果を見込める
✅財布の中身など身近なものも処分対象
✅定期的な断捨離が永続的なストレス解消になる
✅ごみ処分だけではなく買取に出すのもおすすめ
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