家を買うのは、人生で一番大きな買い物とも言われています、
基本的には、住宅の購入の際には住宅ローンを組む形が多くなっており、このローンでどの程度の費用が継続的にかかってくるのかを把握するのがその後に関わってくるため非常に大切です。
そこで本記事では、住宅ローンシミュレーション計算方法や返済方式の種類などに関する以下の疑問を解決します。
✅住宅ローン返済の計算方法
✅住宅ローン返済のシミュレーション例
✅おすすめの住宅ローンシミュレーションサイト
これらの点を踏まえて、これから住宅ローンを利用しようとしている人でシミュレーションを利用して金額を把握したい方は是非本記事を参考にしてみてください。
わかりやすい住宅ローンシミュレーション!計算方法や返済方式を解説
住宅を購入する際に、ほとんどの人が利用するのが住宅ローンです。
長期にわたっての返済を行う必要があるために、利用する前に十分に準備や返済の計画をする必要があるといえるでしょう。
そこでまずは、シミュレーションを行うための計算方法や返済方式について解説します。
わかりやすい住宅ローンシミュレーション!返済方式について
実際に住宅ローンを利用するうえでは、返済方式を2種類から選択することになります。方式2種については以下の通りです。
- 元利均等返済
- 元金均等返済
まずは「元利均等返済」になります。
こちらは毎月の返済額を一定となるように計算して返済していく方式であるのが一番の特徴となっています。
住宅ローンを利用する際、返済残高に対して利息がかかるために基本的に返済初期は利息が多くなります。元利均等返済は、返済初期にありがちな高額な利息からくる返済を避けられるというメリットがあります。
仮に返済残高が2,000万円あるタイミングで発生する利息と、返済残高が100万円しかないタイミングで発生する利息を比べると、前者の方が利息金額は高額になります。
契約当初の高額な返済が難しいという人は、元利均等返済を選ぶことで毎月の返済額を一定にでき、契約当初の返済額の増加を避けられます。
ただし、返済開始当初の返済額は、利息の占める割合が多いため元金の返済スピードが遅くなります。利息の総支払額が増え、返済総額が多くなることが元利均等返済のデメリットといえます。
そしてもう1つが「元金均等返済」になります。
元利均等返済と名前こそ似ていますが、毎月の返済額のうち元本部分が一定となる返済方法になっています。
例えば、1,800万円の住宅ローンを15年=180ヶ月での返済で借りるというケースを想定した場合、毎月の元本返済額は1,800万円÷180ヶ月ですので10万円になる計算です。
返済方式名通り、毎月の返済額に含まれている元金の金額が均等になり、また月の返済額はだんだんと減少していくというのが主な利点となっています。
ただし、毎月の利息部分の返済は変動する仕組みである事に注意が必要です。これは、契約当初は返済残高が多いために発生する利息も高額となることが要因となっています。
しかし、元利均等返済と比べて契約当初の返済額が高額となる分、元金の返済スピードが速く利息の総支払額を抑えることができます。
住宅ローンシミュレーションで必要な項目のわかりやすい解説
実際に住宅ローンのシミュレーションをするうえでは、先述した方式2種に加えて様々な項目と計算の仕方を覚えておく必要があります。住宅ローンの毎月の返済額や総返済額を把握するために必要な項目は、返済方式を除くと以下の3点があります。
- 金利(月利)
- 借入額
- 返済年数(回数)
まずは「金利(月利」からになります。
金利とは、融資金額に対して支払う利息の割合のことを指すものであり、実質年率で記載されているケースが一般的です。
その為、毎月の返済額を計算するときには「月利」に換算する必要があります。
月の利息を計算する方式は単純で、1か月分の利率を求めればよいので「金利(実質年率)÷12」で求めることができます。
仮にある住宅ローンを利用するとして、その金利が1.2パーセントであった場合には式に当てはめて「1.2÷12=0.1」で0.1パーセントの月利という事になります。
2点目に「借入額」です。
借入金額は住宅ローンを利用する際に借りる金額の合計金額の事で、返済額を計算するうえでもちろん必要な項目です。
総額でいくら借り入れるのかによって月々の返済額は異なるので、正確に把握をしておかなければなりません。
ローンを借りる際に最初に支払う頭金を増やすことで総借入額は抑えられますが、住宅購入時には何かと出費が多くなるため手元資金を減らしすぎてしまうのはあまり推奨されていません。具体的には、以下のような出費・トラブルが想定されます。
- 子どもの入学金
- マイカー購入
- 家具の購入
- 入院費
- 入院するケガによる収入減少
また、住宅ローンの借入期間の最長年数としてはこれまでは35年が一般的でしたが、近年では40年まで延ばされた住宅ローン商品も出てきています。
借入期間を長く設定するとその分総借入額に含まれる利息も増えてしまいますが、借入額と借入期間のバランスをとりながら適切な金額を借りることが推奨されています。
そして「返済年数(回数)」です。
返済回数とは、読んで字のごとく住宅ローンを返済する回数を表す数字です。
通常は月に1回返済する方式になっていますので、住宅ローンの借入月数と同じ数が返済回数という事になります。
なお、一般的には返済回数にボーナス払いの回数は含まれませんので、通常は年に2回分の返済が除外されることになります。
返済回数については、借り入れ年数ごとに12か月分かかる事になりますので「借入年数×12」で求めることができます。
仮にこれまで最長期間であった35年で住宅ローンを利用する場合には「35×12=420」ですので合計420回払いでローン返済を行う事になる計算です。
わかりやすい毎月の住宅ローン返済シミュレーション例
この様に、住宅ローンの利用に関しては様々な金額が関係していますので、これらを事前に把握することでシミュレーションも具体的なものになってきます。
ここからは、実際の住宅ローン返済シミュレーションを分かりやすい例としてご紹介しましょう。
まず、毎月のローン返済額の計算方法についてですが、元利均等、元金均等それぞれの返済額は以下の計算で求めることができます。
- 元利均等返済:{借入額×月利×(1+月利)×返済回数}÷{(1+月利)×返済回数-1}
- 元金均等返済:借入額÷返済回数+直前のローン残高×月利
続いて、住宅ローンの利用条件を設定していきます。今回は以下の条件で住宅ローンを利用した場合を想定します。
- 借入金額:3,000万円
- 金利:年1.2%と2.4%
- 借入年数20年と35年
元利均等返済の場合
金利(月利) | 借入年数(返済回数) | 毎月の返済額 |
1.2%(0.1%) | 20年(240回) | (3,000万円×0.001×1.001240)÷(1.001240-1)=14万661円 |
1.2%(0.1%) | 35年(420回) | (3,000万円×0.001×1.001420)÷(1.001420-1)=8万7,510円 |
2.4%(0.2%) | 20年(240回) | (3,000万円×0.002×1.002240)÷(1.002240-1)=15万7,513円 |
2.4%(0.2%) | 35年(420回) | (3,000万円×0.002×1.002420)÷(1.002420-1)=10万5,647円 |
元金均等返済の場合
金利(月利) | 借入年数(返済回数) | 毎月の返済額 |
1.2%(0.1%) | 20年(240回) | 3,000万円÷240+直前のローン残高×0.001=15万5,000円 |
1.2%(0.1%) | 35年(420回) | 3,000万円÷420+直前のローン残高×0.001=10万1,429円 |
2.4%(0.2%) | 20年(240回) | 3,000万円÷240+直前のローン残高×0.002=18万5,000円 |
2.4%(0.2%) | 35年(420回) | 3,000万円÷420+直前のローン残高×0.002=13万1,429円 |
わかりやすい住宅ローンシミュレーション時の注意点とおすすめアプリ
35年や40年など、非常に長い期間にわたっての返済を行っていく住宅ローンですから、事前に十分な準備やシミュレーションをするのが大切です。
ここからは、実際の住宅ローンを利用する際の注意点とシミュレーションをするのにおすすめのアプリをご紹介します。
わかりやすい住宅ローンシミュレーションをする際の注意点
住宅ローン返済をしていく事を考えるときの注意点としては、以下の点が挙げられます。
- 変動金利を考慮する
- 無理なく返済できる額でシミュレーションする
- 実際の返済額との相違が出る事もある
まず「変動金利を考慮する」という点です。
住宅ローンで用意されている金利自体にもいろいろと種類があり、固定金利のものもあれば変動金利制のものもあります。
このうち、変動金利の場合にはその名前の通り金利が変動するという特性を持っていて、借り入れ当初の金利が低い傾向にあるため初期の費用を抑えられるとして人気があるのですが、注意点もあります。
注意点とは「変動する金利であるためにいつ金利が高くなるかの予測がつかない」「月々の返済額のシミュレーションが正確にはできない」「返済期間が変わる可能性がある」などです。
最初の金利が低いからと言って安易に選択すると想定していた以上の総額を支払う羽目になる可能性もあるので、相談窓口や金融機関の担当者に相談しながら自分に合う金利タイプを選びましょう。
続いて「無理なく返済できる額でシミュレーションする」です。
当然のことではあるのですが、毎月の返済額を多く設定すると返済期間を短縮でき、金利も低くなるので総返済額も少なくできます。
しかし、毎月の返済額は少なめに設定することが大切となっていて、家系に余裕がなくなった時に出費が痛くなる可能性が考えられます。
借入額の解説でも紹介した通り、家を建てた後に出費がかさむシーンは色々と想定できますし、病気や事故、ケガなどで収入が減少するといった可能性もあります。
途中で繰り上げ返済を実施すれば返済期間や総返済額を減らすことも可能なので、最初は無理のない金額に設定しておくのを推奨します。
最後に「実際の返済額との相違が出る事もある」これも覚えておきましょう。
シミュレーションはあくまでもシミュレーションであって、実際の返済額や期間とは異なる事も普通に考えられます。
もし正確な返済額や返済期間などを把握したいのであれば、金融機関で計算してもらうのが一番正確となるでしょう。
住宅ローン自体、様々な金融機関が取り扱っている商品になっています。金融機関によって金利が異なるため、住宅ローンは複数の金融機関で比較検討するのがおすすめです。
わかりやすい住宅ローンシミュレーションができるおすすめアプリ
引用:モゲチェック
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そんな中で今回ご紹介するおすすめシミュレーションサイトは「モゲレコ」です。
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相談対応 | メッセージ |
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「わかりやすい住宅ローンのシミュレーションを解説!計算方法やおすすめサイトも紹介」まとめ
✅住宅ローンの返済方式は2種類ある
✅金利や借入額、返済回数などが関係している
✅返済方式、金利、借入額、返済回数で月の返済額が異なる
✅実際は変動金利を考慮する必要がある
✅無理なく返済できる金額でシミュレーションしておく
✅実際の返済額、回数は変動する可能性もある
✅不意の出費なども考慮に入れたシミュレーションが大切
✅「モゲレコ」は借り換えも新規借り入れもシミュレーションできるサイト
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