2023年1月5日のカンブリア宮殿に、ホンダ(本田技研工業株式会社)の三部敏宏(みべとしひろ)代表取締役社長が出演します。2021年4月より社長に就任して会社を牽引してきました。
そんな三部敏宏代表取締役社長はいったい年収でどのくらい稼いでいるのでしょうか。今回はその三部敏宏社長の年収をトヨタ社長と比較!また、ホンダのトップにのし上がってきたその経歴などを解説していきます!
三部敏宏代表取締役社長の年収(役員報酬)はいくら?
車に関する総合サイト プレミアムガレージ
9代目 三部敏宏社長 pic.twitter.com/OHQ2RK9o2V
— Y.S (@y4101s) December 23, 2021
今やホンダは自動車業界における最大手。トップのトヨタに追随する形で業績を伸ばしている会社になります。特にエンジンにおける技術に定評のあるホンダ。そのトップに君臨する三部敏宏代表取締役社長の年収。それは次の額になります。
三部敏宏代表取締役社長の年収(2021年度の役員報酬)
・・【1億9500万円(2022年6月22日公表)】
きました、天文学的な数字です。笑
ちなみにこれは2022年6月22日に正式に公開されたリアルな数字です。
1億9500万円なんて一般のサラリーマンが一生かかって何とか手にすることができるかどうかといった年収です。それをわずか1年で稼ぎ出しているというわけですからね、恐ろしい事実です。
ただ全世界の自動車業界の競争にもまれているような状況だと思いますので、その事業展開の責任の重さなどを考えれば当然の数字なのかもしれませんね!
三部敏宏社長(ホンダ)と豊田章男社長(トヨタ)との年収比較
参考までにこの数字を自動車業界トップのトヨタ自動車と少し比べてみましょう。
会社 | ホンダ | トヨタ |
社長 | 三部敏宏 | 豊田章男 |
社長年収 | 1億9500万円 | 6億8500万円 |
従業員数 | 3万4067人 | 7万710人 |
平均年齢 | 44.7歳 | 40.0歳 |
平均勤続年数 | 22.2年 | 16.4年 |
平均年間給与 | 778万7000円 | 857万1245円 |
天下のトヨタ。豊田章男社長の年収は実に『6億8500万円』。
もはや意味不明な金額だね。
まさに毎年宝くじの1等があたっているかのような数字です。
この数字だけ見ると、ホンダの三部敏宏の3.5倍もの報酬を得ているというわけですね。
実際に自動車の販売実績だけを見ても、実はかなり違います。
【2021年4月~2022年3月の自動車販売実績TOP10】
車に関する総合サイト プレミアムガレージ
車種 | 販売台数(台) |
ヤリス(トヨタ) | 19万1414 |
ルーミー(トヨタ) | 13万4321 |
カローラ(トヨタ) | 12万4224 |
ノート(日産) | 9万5521 |
アクア(トヨタ) | 8万4734 |
ライズ(トヨタ) | 8万4731 |
アルファード(トヨタ) | 7万726 |
フリード(ホンダ) | 7万3661 |
ヴェゼル(ホンダ) | 5万9674 |
ハリアー(トヨタ) | 5万8989 |
TOP10のうちの7車種が実にトヨタ車で埋め尽くされているような形です。対するホンダはわずかに2社。日産に限ってはノートの1車種しかランキング入りしていません。
その状況を分かりやすく出しなおしたのがこちらです。
【2021年4月~2022年3月の自動車販売実績】
社名 | TOP10ランクイン数 | 総販売台数 |
ホンダ | 2 | 133335 |
トヨタ | 7 | 686139 |
日産 | 1 | 95521 |
販売台数だけでいったら、実にトヨタ車の1/6にとどまるといった計算になるわけですね。
トヨタもホンダの日産もそこまで大差ないのかな、どの車種を購入するかは気分次第かな、といった方も多いかもしれませんが、実際にはトヨタの一人勝ちの世界だったのです。
それにより三部敏宏社長と豊田章男社長との年収(役員報酬)の数字の差は大きく開いているというわけなのです。
でも三部敏宏社長も2億に迫る数字ですからね。素晴らしい業績をあげている会社の社長さんであることは紛れもない事実なのです。
三部敏宏代表取締役社長が今の年収をつかむまで【経歴】
2023年1月時点でホンダの社長を務められている三部敏宏さんですが、もちろんホンダの家系に生まれたわけではなく、生まれたときはただの一般人であったわけです。つまり誰しもがスタートラインは一緒。
ただ今その年齢になって気付けば日本の一流企業の社長という存在になっているわけです。
三部敏宏さんはいったいどのようにしてここまでのし上がったのでしょうか。その経歴を一覧でまとめてみたのがこちらです。
三部敏宏代社長の経歴
1980年3月 – 広島市立基町高校卒業
1985年3月 – 広島大学工学部第一類卒業
1987年3月 – 広島大学大学院工学研究科修了
1987年4月 – 本田技研工業入社
2012年4月 – 本田技術研究所常務執行役員
2014年4月 – 本田技研工業執行役員
2014年4月 – 同四輪事業本部パワートレイン事業統括
2014年4月 – 同四輪事業本部生産統括部パワートレイン生産企画統括部長
2015年4月 – 同四輪事業本部パワートレイン・駆動系事業統括
2015年4月 – 同四輪事業本部生産統括部駆動系統括部長
2016年4月 – 本田技術研究所取締役専務執行役員
2018年4月 – 本田技研工業常務執行役員
2018年4月 – 本田技術研究所取締役副社長
2019年4月 – 同代表取締役社長
2019年4月 – 本田技研工業知的財産・標準化担当
2020年4月 – 同専務執行役員
2020年4月 – 同ものづくり担当(研究開発、生産、購買、品質、パーツ、サービス、知的財産、標準化、IT)
2020年4月 – 同リスクマネジメントオフィサー
2020年6月 – 同専務取締役
2020年6月 – ものづくり担当取締役(研究開発、生産、購買、品質、パーツ、サービス、知的財産、標準化、IT)
2021年4月 – 同代表取締役社長(現在)
高校は広島県の公立高校の中で一番とされる「広島市立基町高校」を卒業されています。この高校は公立とはおもえない素晴らしく近代的な設計で、映画「君の名は。」でも舞台モデルとして使われた学校でもあります。
そして大学は広島大学工学部第一類に入学。偏差値こそそこまで高い大学ではありませんでしたが、「脱炭素運動」に意欲的に取り組む大学でした。この経験が今の「電気自動車」のマインドに精通してきているものと考えられます。
その後同大学の大学院で修士課程を取得したのち、1987年に本田技研工業に入社を果たします。
このあたりの学歴情報については、次の記事を参考にしてみてください。
そして三部敏宏さんが就職先に「ホンダ」を選択したのには下記のような理由があります。
ホンダ社長・三部敏宏氏
広島大学出身で
周囲がマツダに就職するなか“「自動車レースのフォーミュラ・ワン(F1)に関わりたい」とあえてホンダを選んだ。”https://t.co/VrNTWwvSBE https://t.co/C85jDkl5Kd pic.twitter.com/tVqaHQ6xdk
— efmania (@efmania) May 5, 2021
そう。三部敏宏さんにとって自動車レースのフォーミュラ・ワン(F1)の存在が、ホンダを選択するための決定権となったのです。
ただ実際には三部敏宏さんが社長になった現在で、このF1の事業から撤退することになってしまっていたという事実は、実に皮肉な現実であるといえるのです。
そして入社から25年後には技術者から役員へと役職が変わり、その後さまざまな事業統括を経て今の立場へと変わっていったというわけですね。
また三部敏宏さんは2019年に本田技術研究所の取締役社長になっているますが、歴代の社長はほぼすべての方がこの経歴をたどっているといわれています。
この経歴がなかった異例人事となったのが、三部敏宏さんの前社長であった八郷隆弘さん。この方だけは、本田技術研究所の常務執行役員の立ち位置までの経歴でのちの本田技研の社長を務められています。
以上のように入社して25年後に役員、34年後には社長にまで上り詰めた三部敏宏さん。これからは下記のような宇宙事業にも参入していくとのこと。
【ホンダ 小型ロケット開発明かす】https://t.co/ZRRJMOe4is
ホンダの三部敏宏社長は23日に都内で会見を開き、宇宙事業への参入を明らかにした。会見後、三部社長は「ロケットは将来のひとつのモビリティに過ぎない。可能性は十分あるということで研究は数年前から始めている」と述べた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 24, 2021
ガソリン自動車だけではなく、宇宙へのロケット事業や、電気自動車という新時代の乗り物に携わっていくホンダにとっても大事な過渡期です。その時代を任された、三部敏宏さんには日本の未来がかかっているといっても過言ではないのかもしれません。
車に関する総合サイト プレミアムガレージ
まとめ
車に関する総合サイト プレミアムガレージ
今回はホンダの社長を務めている三部敏宏さんの年収(役員報酬)や、その仕事経歴について確認をしてきましたがいかがでしたでしょうか。簡単にまとめると以下になります。
三部敏宏代表取締役社長の年収(役員報酬)
- 1億9500万円(2021年度)・・トヨタ社長の1/6
三部敏宏代表取締役社長の経歴
- 入社後25年で役員・34年後に社長へと上り詰める
- 今後の事業展開は「ロケット」「電気自動車」など
今後のホンダの未来と、自動車産業のさらなる発展を期待しましょう!
コメント