2023年1月27日(金)にテレビ放送される「ガイアの夜明け」に、大西俊輔(おおにししゅんすけ)さんが社長を務める株式会社QPS研究所が取り上げられます。
この株式会社QPS研究所は「小型SAR衛星プロジェクト」に取り組んでいる九州の会社です。
今回は株式会社QPS研究所の上場状況や、働いている社員の年収や会社全体の評判調査、さらには事業を回していくために行った「驚きの資金調達方法」をご紹介します!
QPS研究所の会社概要と上場しているのか調査
6月29日、#鬼木防衛副大臣 は福岡県の株式会社QPS研究所を視察しました。現在、QPS研究所が行っている小型観測衛星を活用した各種取組などについて説明を受けた後、意見交換を行いました。#防衛省・自衛隊 の宇宙開発利用に係る検討を行う上で有意義なものとなりました。 pic.twitter.com/OLikaHaHim
— 防衛省・自衛隊 (@ModJapan_jp) June 29, 2022
まず初めにQPS研究所は非上場企業です。2023年1月現在、上場はしていません。
会社概要とアクセス情報などをまとめたものが次の表です。
【QPS研究所:会社概要】
企業名 | 株式会社QPS研究所 |
英語名 | Institute for Q‐shu Pioneers of Space、Inc. |
代表者名 | 市來敏光、大西俊輔 |
住所 | 福岡県福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル5F |
URL | https://i-qps.net/ |
設立 | 2005-06 |
起源 | 大学発, 地方発 |
大学発(大学名) | 九州大学, 国公立大学(その他) |
業種 | 産業・エネルギー |
株主状況 | VCあり, 事業会社あり, 公的機関資金支援あり |
QPS研究所の事業内容
- 小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用
- 人工衛星と人工衛星搭載機器
- 精密機器・電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売
QPS研究所の従業員は、2021年3月時点で16人ほどということです。
ただそのデータから既に2年近く経過していることと、この2年でQPS研究所の実績も伸びてきているため、実際に従業員数は倍以上に膨れ上がっているのではないかと考えられます。
また、表記載の住所(レンゴー福岡天神ビル5F)はあくまで受付専用の事務所です。もちろん会社の一部として機能しているのですが、この場所で人工衛星の開発などが行われているわけではありません。
実際に稼働している工場は、大西俊輔社長いわく「秘密」だそうです!確かにかなり機密性の高い事業内容ですからね、技術が盗まれたりするのを防ぐためでしょう。
QPS研究所で働く社員の年収はいくら?
indeedの調査によればQPS研究所で働いている社員の給料は以下のようになっています。
【QPS研究所の社員の年収】indeed調査
職種 | 年収・月給 |
Webサービス系エンジニア | 月給 41.6万円 |
アプリケーションエンジニア | 年収 740万円 |
アーキテクト | 月給 58.3万円 |
エンジニア | 月給 37.4万円 |
サーバーエンジニア (設計構築) | 月給 36.6万円 |
システムエンジニア | 月給 37.4万円 |
システム開発 | 月給 44.2万円 |
セキュリティエンジニア | 月給 40.9万円 |
ソフトウェアエンジニア | 月給 41.9万円 |
ソフト開発 | 月給 35.8万円 |
ネットワークエンジニア | 年収 588万円 |
フロントエンドエンジニア | 月給 36.0万円 |
画像処理エンジニア | 月給 36.1万円 |
開発エンジニア | 月給 36.5万円 |
こちらは主にIT系の仕事に関する給料になっています。
Indeedによるデータのため、どこまで正確かは分かりませんが、参考までにご確認ください。
またもう一つ別のデータをこちらに載せておきます。
こちらの表は以前QPS研究所が実際に求人を出していたものです。職種別に給与をご確認ください。
【QPS研究所の社員の年収】以前の求人広告参照
業種 | 年収 |
営業企画 | 年収500万円~700万円 |
バックエンドエンジニア | 年収400万円~700万円 |
衛星画像処理エンジニア | 年収400万円~700万円 |
技術営業(衛星データ) | 年収500万円~700万円 |
経理 | 年収300万円~500万円 |
全国的に見てもベンチャー企業の中では、給料の金額も良いほうではないでしょうか。事業内容も未来が詰まっているものばかりなので、仕事のやりごたえはありそうですね!
QPS研究所の評判はどのようなものか調査
QPS研究所はまだ一般的にはあまり知られていない会社なのかもしれませんが、宇宙が好きな方などはとっくにご存じの会社のようです。
QPS研究所を知っている方の、この会社の評判や事業内容の期待値・感想をまとめてみました!
びっくりした。こういうベンチャーが日本にもあるってのはすごいことだよ。 → 急速に立ち上がるSAR衛星市場(前編) 物流を追う。北九州発の小型SAR衛星とQPS研究所(秋山文野) – Y!ニュース https://t.co/m6SAJnQVwI
— みなみぞうあざらし(PPMPP💉) (@Brother_chang) October 21, 2019
QPS研究所とJAXAの事業コンセプト共創か。すごいな。うまく行くといろいろ広がりそう > RTs
— やまもと (@yamamototantei) February 26, 2020
ワンッ!
QPS研究所…?
衛星で高速道路の混雑状況が分かるって凄いな…#evatfm pic.twitter.com/F07dbZiwCn
— F.Kaito (@kaito_Ng46) February 23, 2019
福岡にあるQPS研究所のニュースを見てわくわくした✨
九州から宇宙産業を創るとか夢がある✨大分空港って宇宙空港目指してるの?😂知らなかった🚀
— 下野みゆき (@miyukiii311) July 25, 2022
さすがみなさんよく知っていますね!
QPS研究所の事業、小型SAR衛星の開発により宇宙からみた地球の実態が現在と比べて恐ろしいほどの変わります。そうした内容を知っている方からは、「期待してる!」というよい評判を確実に得ています。
これからの宇宙産業が伸びないわけがありません。その第一歩を担っているのがQPS研究所の事業なのかもしれませんね。
QPS研究所が得た驚きの資金調達方法!
QPS研究所のような研究開発機関の会社は、やはり外部からの出資金を得る必要があります。
いくら夢のような事業を目指していても、そこに投資をしてくれるような企業や投資家がいないとやはり事業として回ってはきません。
QPS研究所の大西俊輔さんが社長に就任して2年目、2016年の前半だけで大西さんは50社以上を訪問しますが、「面白そうだけど、宇宙だしリスクが高いよね」というような反応ばかりで、その状況に苛立ちを覚えたと話されています。
そこで転機になったのが外国への訪問です。
経営を熟知している市來さんの進めで、SARの実態調査のためにシリコンバレーへと向かうのです。各社を回り「小型 SAR 衛星が開発できる。話を聞いて欲しい」とアポをとってみて驚く結果に。シリコンバレーで一流である「VC」 や「Google」の衛星子会社の創業者兼社長が会ってくれ、非常に興味深く話を聞いてくれたのです。
この体験によりSAR事業の継続に自身をつけた大西社長。2017年に日本でも小型SAR衛星が注目されるようになり、産業革新機構や地場九州のVC等から総額 23.5 億円の資金調達を行うことに成功するのです。
この一連の資金調達の流れは一見偶然のようですが、小型SAR衛星の波を日本に招いたのも、QPS研究所の市來さんや大西社長のシリコンバレー訪問が効いたようにも感じられます。日本で理解されないものを一度本場アメリカでその需要と汎用性を確認する。その行動力が今のQPS研究所を支えているのです。
まとめ
今回はQPS研究所の上場状況や会社概要に、そこで働く社員の年収。さらには会社の評判と驚きの資金調達方法についてまとめてきました。
- 上場の状況:非上場
- 年収:ずば抜けて高いわけではないが、比較的よい
- 評判:小型SAR衛星への期待値が非常に高い!
- 資金調達:本場アメリカでアポ
これからを考えると非常に未来のある会社です。
2023年1月現在も求人は出ているようですので、興味のある方は探してみるとよいかもしれませんよ!
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