シロアリといえば、住宅に被害を及ぼす害虫の代表的存在とも言えます。
しかし、家の中だけに発生するわけではなく、畑や庭といった場所に発生することもあり、どう対処をすればよいか分からない場面も想定されます。
そこで本記事では、畑にシロアリが発生した時の対策や費用、おすすめの駆除業者などをご紹介し、以下の疑問を解決します。
✅畑にシロアリが発生する原因
✅畑のシロアリへの対策
✅駆除業者に依頼した際の費用
✅おすすめのシロアリ駆除業者
これらの点を踏まえて、今現在シロアリが畑や庭に発生していて駆除の仕方に困っている方も、是非とも具体的な対策の参考にしてみてください。
シロアリが畑に発生する原因は?具体的な対策について
人間や住宅に被害を及ぼす害虫と呼ばれる虫は様々存在していますが、その中でもシロアリは住宅そのものに被害を及ぼす害虫として知られています。
そんなシロアリが、家の中ではなく畑などにも発生し、巣を作っているケースは実は珍しくないのです。
なぜ畑に発生するのか、発生した場合にはどういった対策を取ればよいのかや、業者に駆除を依頼する場合の費用などについて解説しましょう。
シロアリが畑に発生する原因
シロアリは条件がそろっていれば民家の庭にも発生し、主に以下の環境だと発生しやすいとされています。
- 日当たりの悪い地面がある
- ジメジメとした湿気の多い場所がある
- 庭木や木材、木製のガーデニング用品、ウッドデッキなどがある
まずは「日当たりの悪い場所がある」というケースについてです。
シロアリは一般的に湿度が高い環境を好む生物であり、日当たりの悪い場所が湿度を維持しやすいため、そうした場所に発生しやすいと考えられています。
外部の乾燥した環境に対しては敏感であり、それを避ける傾向があります。日当たりの悪い場所は乾燥しにくく湿度を保持しやすいため、後述する湿度の高いじめじめした場所を好むこともあってシロアリにとっては理想的な生息地となります。
続いては「ジメジメとした湿気の多い場所がある」というケースになります。
湿度が高い環境を好むため、日当たりが悪くても湿度が保たれやすい場所はまさに絶好の住みかとなりうる場所なのです。木材や建築物内部などがシロアリの巣となりやすい場所となっていて、それ故に基本的には住宅の内部に巣ができてしまいます。
これらの場所は通常湿度が高い為にシロアリが発生するのですが、畑でも水はけの悪い地面、植え込みや庭木の下といった場所は水が溜まりやすく湿度が高くなります。
庭であっても風通しが悪く湿気がたまりやすいと、そこはシロアリが住み着く可能性が高いといえるでしょう。
そして「庭木や木材、木製のガーデニング用品、ウッドデッキなどがある」これもシロアリ発生の可能性が高まる環境です。
庭木もガーデニング用品もウッドデッキも、当然設置された最初は新品ですが年月を経るごとに使われている木材は古くなっていきます。
こうした古い木材がどういった形であれ畑などの近くにあると、付近にシロアリが巣を作っていってしまうのです。
木製のガーデニング用品はアリへの対策処理が施されているものも少なくありませんが、数年ほど経過していると効果が切れている場合があるので確認も必要です。
畑のシロアリを放置するとどうなる?
もし畑のシロアリを放置した場合にはどうなるのか、といった疑問に対してですが、以下のリスクが想定されます。
- 作物への被害は出にくい
- 自宅への被害につながる
- 植木や庭などへの被害が広がる
まず「作物への被害は出にくい」この点については意外に思われるかもしれません。
シロアリは通常、木材や腐植質などの堆積物を分解して生きる腐食性の昆虫です。作物やその他の緑の植物は、基本的にシロアリの主要な餌とはなりません。
したがって、シロアリは畑において作物を直接攻撃することは少ないですから、畑で育てた作物がシロアリのせいで育たない、または食べられてしまったというような被害は発生しにくいのです。
ここからが実際に発生しやすい被害ですが「自宅への被害につながる」というのは想定されるでしょう。
先述したような条件がそろっていて畑がシロアリが住むのに適していると巣を作られてしまいやすいですし、畑であればバーク堆肥などが餌になるのでそれを目当てに食べている可能性があります。
問題は、巣の中で大量に発生して新しいエサを求め、畑から庭、更には家の中へと侵入されてしまうという点です。
家の中に侵入されると、床下などの木材でできた家の構造材への食害が発生してしまい家の強度、および耐震性といった根幹を揺るがすような被害になりかねません。
家だけではなく「植木や庭などへの被害が広がる」これも想定されます。
とにかくシロアリというのは古い木材や腐った木材などのように、やわらかい木材を主食としていますので、それらがある場所であれば大抵どこでも発生する可能性があるのです。
日が当たらない湿度の高いじめじめした場所が庭等にあれば、畑から庭へとシロアリが移動していってしまうことも想定されます。
シロアリによって中身がスカスカに食い荒らされた庭木や枕木などは、台風や地震などといった災害時に折れて倒れるなどの被害を生み出しかねません。
畑のシロアリを自分で駆除する方法
畑で発生したシロアリは育てている作物にこそ影響を及ぼすことは少ないですが、そこから住宅や庭などに発生し被害を出す可能性は高いといえます。もし自分で駆除をすることを考えた場合には、大きく分けて2通りの駆除方法があります。
- ベイト工法
- 殺虫スプレーなど薬剤散布
まずは「ベイト工法」です。シロアリに対するベイト工法は、ベイト、つまり餌を摂取し巣に持ち帰って仲間と共有することで、巣全体に効果的に殺虫剤を拡散させる手法です。
シロアリの通り道や活動範囲にベイトステーションを設置します。ベイトステーションは、シロアリが食べることができる餌と、それを運ぶための材料を含みます。
ベイトには、シロアリに対して有効な殺虫剤が添加されます。殺虫剤は、シロアリがベイトを摂取し、持ち帰った際に巣に拡散し、他のシロアリにも影響を与えます。
シロアリを巣ごと根絶させることができる方法として駆除業者などでも行われている方法なのですが、実際に根絶させるまでには時間がかかります。
そしてもう1つ「殺虫スプレーなど薬剤散布」によって駆除する方法です。
畑のどこかから出てきたシロアリなど、数匹に対してのピンポイントで駆除を行いたい場合には市販されている殺虫スプレーなどを使っての対策ができます。
殺虫スプレーは一般的に使いやすく、手軽に適用できます。これにより小規模なシロアリの問題に対処するのに便利です。
ただし、あくまでも一時的な対処法であり長期的な効果は期待できない側面があります。
シロアリは巣を持つ社会性昆虫であり、巣全体を対象にした根本的な対処法を講じない限り再発や発生を抑えるまでには至りません。
畑にシロアリが発生しないようにするための対策
畑の場合には作物に対して被害は発生しにくいとは言えども、シロアリが発生することそのものは心持ち良いものではないでしょう。
シロアリを根本的に発生させない対策としては、以下のものが挙げられます。
- 古い木材等を放置しない
- 苦土石灰などを混ぜ込む
- 専門家による点検を受ける
まずは「古い木材等を放置しない」になります。
ここまでにご紹介してきたように、シロアリにとって餌になるのは古くなった柔らかい木材です。畑にある事はそこまでないかもしれませんが、細かい木材であっても餌になりかねないのは事実です。
使わなくなった木材や防蟻処理が済んでいない木が畑周辺に放置されているのは、シロアリに対して餌を提供しているようなものとも言えます。
畑の場合はあまりないでしょうが、特に日光が当たらない場所となると雨や水分が含まれたままで中々乾燥しにくく、シロアリにとって絶好の住処になってしまいます。
よって畑周辺でもし木材が発見された場合には、すぐに撤去するようにしましょう。
続いては「苦土石灰などを混ぜ込む」です。
シロアリが畑に発生してしまうのは何かしらの餌が存在しているからであると考えられ、よく知られているところではバーク堆肥などを食べている事が想定されます。
そこで、苦土石灰を使用するのです。アルカリ性の性質を持っているのが特徴で、シロアリは酸性の環境を好むことが知られています。
したがって、アルカリ性の土壌はシロアリの生息を妨げ、土壌に苦土石灰を追加することで土壌がアルカリ性に変化し、シロアリの発生を予防できるという訳です。
「専門家による点検を受ける」というのも大切といえるでしょう。
専門家の点検により、畑におけるシロアリの早期発見が可能になります。早期にシロアリの存在を検知することで実際の被害が発生する前に効果的な対策を取ることができます。
専門家はシロアリの種類や発生状況に基づいて、適切な対策を提案してくれるでしょう。
畑の状態や周辺の環境に合わせた対策を実施することで、効果的かつ効率的なシロアリ防除を可能にしてくれます。
畑のシロアリ駆除を業者に依頼するべき?おすすめの業者もご紹介
シロアリが畑に発生しても、根本的な対策まで自分一人で行うのは難しいというケースも珍しくありません。
そこで、畑のシロアリ駆除を業者に依頼する場合の費用やおすすめの駆除業者をご紹介しますので、参考にしてみてください。
畑のシロアリ駆除を駆除業者に依頼するときの費用
一般的にシロアリ駆除を業者に依頼した場合には、費用として1坪当たり5,000円から10,000円程度になるとされています。
このほかにも、駆除を行うシロアリの種類や使用する薬剤、シロアリの巣の規模などといったように条件によって費用は上下することとなります。
項目 | 費用 |
植木周辺薬剤散布 | 16,500円 |
害虫対策工事一式 | 88,000円 |
あくまでも一例ですので、実際には業者側の提示している範囲当たりの基本料金等によっても異なります。
割引やキャンペーンなどを利用すれば費用がお得になることも珍しくありませんので、そうした割引を実施しているかどうか調べてみましょう。
また、被害が大きくなればなるほど駆除の工程も大規模なものとなりますので、当然費用もかさんでいってしまいます。余計な出費を出さないようにするためにも、早めの対策を実施するのが推奨されています。
畑のシロアリ駆除はどこに頼む?駆除業者の選び方
調べてみれば、シロアリ駆除を請け負っている業者も様々存在している事が分かるかと思われます。そこで、畑のシロアリ駆除を任せる場合の駆除業者の選び方をまとめました。
- しろあり対策協会会員である
- 駆除前の調査が無料
- アフターサービス
まず「しろあり対策協会会員である」についてです。
しろあり対策協会というのは、国土交通大臣の認可の元結成されているシロアリ被害防止組織です。
駆除自体は資格なしでも可能なのですが、知識や技術がしっかりしていなければシロアリの完全な駆除ができるかどうかは不安な部分が残ることとなります。
協会の会員になるためには、境界が試験を実施しているしろあり防除施工士の取得が必要です。これによって、シロアリ駆除の知識及び技術が認められている証となるのです。
続いて「駆除前の調査が無料」についてです。
シロアリ駆除を実際に行う前に、業者は必ず現地調査を行います。これは、現状の被害がどの程度なのか、シロアリの巣の規模はどの程度かといったような現状を把握し、対策を具体的なものにする為行われます。
基本的に無料で実施していますが、もし有料の場合には調査依頼がしづらく相見積もりも取りにくくなりますので、必ず事前に調査無料である事を確認しておきましょう。
「アフターサービス」もチェックしておきたいところです。
どれほど技術や経験が優れた業者に依頼をしたとしても、シロアリを100パーセント根絶できるという保証はありません。
そこで、各業者ではアフターサービスやアフターフォローを設けており、保障期間中にシロアリが再発した場合に無償で駆除を実施してくれるといった内容になっています。
保障が付帯している業者であれば、万が一の再発のことも想定できるので安心して任せられるでしょう。
おすすめの畑のシロアリ駆除業者をご紹介
引用:キャッツ
最後に、おすすめできるシロアリ駆除業者をご紹介しましょう。おすすめするのは「キャッツ」になります。
1㎡当たりの単価 | 880円~ |
事前調査 | 無料 |
電話番号 | 0120-958-499 |
定期点検 | 年1回無料で実施 |
シロアリの駆除作業に際して、事前の無料調査で現状の被害を確認し見積もりを作成してくれます。
料金は1㎡あたり880円からという業界最安値で展開しており、見積金額等に納得してから作業に入りますので費用面でも安心です。
駆除作業後は年に1回の無料点検も実施してくれ、万が一保証期間内である5年以内にシロアリが再発生した場合、無償での駆除を行ってくれる保障が設けられています。
シロアリ駆除をどの業者に任せようか迷っているのであれば、是非ともキャッツに依頼をしてみてください。
「白アリが畑に発生するのはなぜ?原因や対策、駆除費用などを詳しく解説」まとめ
✅畑にもシロアリが発生することがある
✅湿度や温度など環境によってシロアリが住み着く
✅作物自体への被害は発生しにくい
✅庭や住宅などへの被害の進行の恐れがある
✅ベイト工法または殺虫スプレーでセルフ駆除は可能
✅シロアリ駆除業者に依頼すると安心
✅協会会員・アフターサービスや事前調査などを確認するべき
✅「キャッツ」は業界最安値で安心の保証付き
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